白内障の手術をしました。
2月18日に左目を、19日に右目を、です。手術時間は15分くらいでしたが、結果は驚くほどの視力を僕にもたらしてくれました。見える世界が全く変わったというほどの大変化でした。

見るもの全てが鮮明にみえます。今まで目を細めなければ読めなかった、テレビの文字が鮮やかな色合いと鮮明さで、テレビがこんなに綺麗に映るとは全く信じられません。特に赤色、青色、白色のぬけがよく驚きです。人物の肌色も実際に近いように綺麗にみえます。僕の今までの視界は、幾重にもガーゼを通した目で見るようで、レースのカーテン越しに外を眺めていた感じがありました。全てがぼんやりと、かすみがかかったようにしか見えなかったのが、目を覆うガーゼを取り除き、カーテンを全開にして、窓の外の晴天の青空と、白い雲を眺めているように変化しました。
今まではいつも曇天の空を見上げているようににしか見えませんでした。
白内障が進むと、困るのは車の運転です。
視界が全体に白っぽく霞んでおり、特に左右の角は全くものが見えない状態でした。太陽が照りつける昼間、家から外に出ると急に視界が霞んでしまいます。困り果てて、メガネ屋と相談してレンズの色が輝度によってかわる偏光レンズを買い求めました。僕は度付きですので、かなり高価な買い物でした。でも、運転時の不具合は解消されませんでした。その際メガネ屋に、僕の白内障はかなり進んでいると指摘されました。しかし病院で医師の定期検診を受けていましたが、白内障の症状はあるものの、それほど深刻ではないと言われていました。
白内障は今や成功率100パーセントに近い手術で、危険を伴わないという情報はすでに手術をやった人から聞いていました。ねんのためにChat GTPでも調べましたが、僕が手術を受けるのは、チェンマイの病院ですので、状況が多少違うのではないかという危惧はありました。
長年、年に一度、家人の検眼に付き合って、検査をしてもらってはいました。先生の話では僕の目はかなり前から白内障でしたが、程度が軽く医者からは手術を勧めなかったということです。加齢が進み目のかすみがひどくなってきました。1年半前からは屋内から明るい外に出たところ、目が霞んでしまって、なんだか一枚フィルターがかかっている、紗のカーテンがかかっているように見えることが多くなりました。日によって状態は違いますが、車の運転に支障をきたすようになりました。ぼやっとした景色が見えるのですが、これは経験がある視界でした。数年前チェンマイを襲った大気汚染がそうでした。当時世界一の汚染地帯と報道されていた、ちょうどあの時と同じ視野でした。こんな状態では危険極まりないので、家人に同乗してもらい、ナビゲーターを頼んでいましたが、こんな状態での運転を続けるわけにはいかなくなりました。
文庫本を読むため、新しくした読書用メガネは1年で役立たずになり、拡大鏡の「ハズキルーペ」を使うようになりました。長時間の読書は目が極端に疲れを感じるようになりました。車の運転をしばらく休んでいましたが、チェンマイは車社会ですので、非常に不便です。
次の家人の検査日に同行して、僕から先生に、いよいよ手術をしたい旨申し出ました。
思い切って白内障の手術を受けることにしました。僕は乱視もあるので費用は片7万バーツ(28万円)と高価です。保険に入っていないのでかなりの高額になり決心が必要でした。
思い切った結果は想像以上でした。両目の手術が終わった日、見るもの、触るもの全てが鮮明に見え、脅威敵でもありました。今までとは全く違った眺めです。今日、術後初めてキーボードを触ったのですが、今までのようなミスタイプがぐんと減りました。Macのモニターも、見え方に満足できず今まで何回か買い替えましたが、全て僕が満足する域に達しておらず、調整に時間を取られていました。それがどうでしょう。今は文字も拡大表示せずとも鮮明に見えます。
全て僕の目が悪かったのです。TVもMacのモニターも、iPhoneの色も、正常な表示がされていたのに、僕の目に問題があったことに初めて気がつきました。自分に問題があるのに、他人のせいにしていた事例もたくさん思い出され反省しきりです。ものの見方考え方も、自分のかんがえが正しいと信じきっていて、それを他人に押し付けていたこともたくさんあった事実が思い出されて赤面します。さぞかし周りの人は迷惑千万だったことでしょう。
「開眼」とはこういうことを言うのだと、術後1週間が過ぎた今、反省と新しい驚きの連続で興奮しています。こんなことであればもっと早く白内障の手術に踏み切れば良かったと反省しきりです。
文庫本の小さな文字を読むため、新しく買った読書用メガネは1年で役立たずになり、拡大鏡の「ハズキルーペ」を使うようになりました。長時間の読書は目が極端に疲れを感じるようになりました。車の運転をしばらく休んでんいましたが、チェンマイは車社会ですので、不便です。
次の目の定期検診日に僕から先生に、僕の目はダメになりつつあり、手術をしたい旨申し出ました。
手術中はタイ人の先生は「ライトを見てください、ライトを見てください」と、何回も日本語で注意されているうちに終わりました。チクリとする小さな痛みがありましたが、深刻ではありません。終了後は養生室で1時間寝かされ病院を後にしました。左目には眼帯をしていますが、小さな穴が空いた目隠しのようなものです。
翌日、瞳孔を開くための点眼液の効果待ちの時、手術が終わった左目と、これから手術を行う右目を交互に閉じて、手術室に通じるドアの水平と、垂直を見ましたが、確かに見え方が全く違います。
手術の翌日検査があり、1週間後にもう一度検査がある旨告げられました。1週間の過ごし方は、1日4回の目薬、朝夕2回の抗生物質飲用だけです。

注意点としては、
○顔は2週間洗わない
○髪の毛も2週間洗わない
○就寝時はできるだけ眼帯をつける
○屋外に出る時は必ずサングラスを着用する
○車の運転は翌日から可能
と言うものでした。
車がないと、日常生活に支障があるチェンマイならでわのことです。
生活が全く変わりました。ニュース以外は見なかったテレビが楽しくて仕方がありません。ちょうどミラノ・コルティナ冬季オリンピックの終盤戦でしたが、鮮明に見える画面で楽しさが倍増しました。
スーパーへの買い物も車で出かけることができます。
故障の電気製品の修理に電気屋に出かけられます。
友人が送ってくれたステーヴイン・キングの文庫本を長時間読み続けることができます。
朝食の準備が楽しくなりました。サラダ菜の緑いろ、ミニトマトの赤い色などの見え具合が今までとは全く違って美味しい色に見えます。
白内障の手術は、僕を新しい世界に運んでくれたようです。

