■720■ 10月15日

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チェンマイに秋がやってきました。先日水曜市場(低農薬野菜を販売する定期市)を覗いたら、秋の果物が入荷していました。大粒のぶどう、柿、ナシなどです。一年中夏の気候で季節の変化に乏しいチェンマイに、季節の移ろいを知らせてくれる果物です。

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柿は日本のそれと比べると小粒です。甘味はそれほど強くなく、ほんのりとしています。でも食感は柿そのもので、ガリッとかぶりつくと秋の味覚が口いっぱいに広がります。チェンマイに移住した16年前にも、柿は市場で売っているのを目撃したことがあります。懐かしさのあまり買い求めましたが、これは渋柿でした。始末に困り干し柿にでもしようかと試みましたが、日本のように乾燥した寒冷の時期があるわけではないので、見事に失敗しました。

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ぶどうは結構美味しくいただけます。色艶もよく黒々としていて大粒です。ブドウも柿も品質改良が進んでいるようで、年々美味しくなってきます。最近では中国産が大量に出回っていますので産地を確認して買い求めるようにしています。


チェンマイに溢れかえる中国人観光客は、スーパーマーケットで競って新鮮野菜を買い求めています。中国国産の野菜は農薬漬けで信用ならないとばかり、トレイいっぱいに山積みして買っています。そんな人の後に並ぶと、スーパーのレジで長時間待たされる羽目になりますが、結構こういう観光客がたくさんいます。彼らはタイ産の野菜は安全だと信じていますが、新聞に「タイの野菜は100パーセント残留農薬が付着しています。流水でよく洗ってください」という記事が出ている現状を知っているのでしょうか。我が家ではオーガニックファームで作られた野菜を買い求めています。中国人観光客がこの事情を知らないで、残留農薬が付着したタイの野菜を中国に持ち帰る結果になると悲劇です。


ぶどうも品質改良が進んで、年々良くなってきています。チェンマイ郊外の山岳地帯に行くと、気温も低く、冷涼な時期がありますので、ここで色々な野菜や果物が盛んに栽培されています。ぶどうはその代表で、すでにタイ産ワインが売られています。こちらも急速に改良され、結構飲めるブランドも出ています。新聞には「チリ産の次はタイワインが世界を席巻する日も近い」などというニュースも見受けられるようになりました。


今は次期はずれで姿を消しましたが、イチゴも品質改良が進みました。以前は(10年以上前)チェンマイから車で3時間くらいかかる、サムーン・ボーケオという山間の村で栽培されているのを見学に行った記憶がありますが、酸っぱくてどうしようもないものが大半でした。この時代のチェンマイのイチゴはジャムにすると美味でした。それが生食化されるまでに品質位改良され、日本人が貢献しています。そうなるといまでは遠い山あいの村で栽培されていたものを、観光客向けにだんだんと山を降りて町に近づき、観光農園化して猫の額のような傾斜地にイチゴ畑をつくって商売をしています。しかし、大半はジャムにするより仕方のない味です。イチゴは韓国産の「あまおう」が当地では人気です。これも日本原産のものが韓国で違法栽培されており、今や輸出までするようになっています。全て日本が保護する前にタネが持ち出されて、今やチェンマイで味わえるようになりました。

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りんごは100パーセント中国からの輸入です。「富士」が有名ですが、これも原産地日本で、今では中国で盛んに栽培されており輸出までしています。大きな果実は魅力的ですが僕はあまり好きではありません。果肉が柔らかすぎる感じがします。それに中国産というのが気にかかります。僕の好みはニュージーランドから輸入されている「Jazz」という小ぶりで噛みごたえのあるりんごです。


こう見ると、チェンマイの野菜や果物も今や輸入物が増えてきています。産地をよく調べて買わないと、とんでもない物を食べる結果になってしまいます。そんな事情からタイでは原産地表示には結構気を使っています。果物は日本のそれと比較すると、まだまだの感はありますが、年々改良され美味しくなっています。秋の果物を見ると、僕のDNAはすぐに暑かった夏がおわり、清々しい日本の秋を思い出します。季節だけは品質改良とはいきませんが、それでも最近は地球温暖化が進み、チェンマイの気候も変化していることを体感する時があります。今は、確実に季節の変わり目です。



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# by newsaki | 2017-10-15 09:31 | 2017